車の買取価格と店頭価格はどう違うのか


「中古車オークション」つまり中古車取扱い業者間の業者専用オークションが確立したことは、中古車の買取価格に大きな影響を及ぼすようになりました。

業者オークションが確立する前は、中古車の流通といえばほとんどがディーラーの下取りによるもので、その下取り価格は実際の流通相場から見て決して高いものではありませんでした。

雑誌やネットなどで店頭小売価格を調べ、その価格から買い取り価格の目安を付けていたとしても、現実の下取り価格はほとんどの場合その目安価格よりも安値になっていました。

なぜこうなっているかというと、下取りの場合は引き取られた車が店頭に並ぶまでの流通経路が複雑であるため中間コストがかさみ、中間マージンも大きくなっているからということになります。

下取りされた車が中古車販売店に並ぶまでに、様々な業者の中間マージンが加味され更に輸送や整備のための費用なども加えられているからです。

従って、中古車販売店の店頭価格と下取りによる車買取価格との差がどうしても大きくなってしまい、その結果高値での買取が難しくなっていました。

しかし、1970年代ごろからの常設オークション会場など業者間オークションが確立されると、中古車の流通形態が下取り主体からオークション経由へと大きく変わりました。

そして、買い取った車をすぐに業者オークションで捌くというビジネススタイルの車買取専門店なる新業種が出現し、一挙に全国に展開するようになりました。

これにより、中古車買い取りから中古車販売までの中間コストが大幅に小さくなり、買取専門店の買取り価格は下取りが敵わないような高値で推移するようになりました。

確かに業者オークションに出品すれば落札料や成約料のコストがかかるものの、買取車をいつでも常設のオークションに出すことができ在庫を抱える必要がないという点も大きいと思います。

車買取専門業者は不要な在庫を抱える必要もなくなり、買取った車を直ぐにオークションに出品が出来ることで、余計な経費の発生も抑えられ、このことが効果買取を実現しているというわけです。

軽自動車に限りませんが、中古車の流通形態は業者オークションの確立でこのように大きく変貌しました。

今では全中古車の8割がこの業者オークション経由になっているといわれています。

業者オークションがまさに中古車の適正価格を決めているといっても言い過ぎではないでしょう。

中古の軽自動車が値落ちしにくいというのは、この業者オークションでの中古車人気が高いということになります。

売れ筋の軽自動車は中古車販売店が落札をねらう車種の一つでしょうから、競りによって値段が高めになっていくというわけですね。